負債回転期間(評点アップ対策)

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負債回転期間(評点アップ対策)


負債回転期間とは負債が多すぎて経営を圧迫してないかどうかを見るためのもので、負債抵抗力指標として掲げられている項目の一つです。
平均月商に対する負債の量を表し、数値が小さいほど回転期間が短いという意味でよい評価を得られます。

経営事項審査では上限値が18ヶ月、下限値が0.9ヶ月と設定されており、6カ月を超えると倒産の危機にあると考えられます。

算出式は以下の通りです。

負債回転期間 = (流動負債 + 固定負債)÷(売上高 ÷ 12)

※完成売上高と兼業事業売上高を12ヶ月で割ることで平均月商を求めることができます。
※流動負債と固定負債の合計を平均月商で割ることで負債回転期間を求めます。
※算出した数値が18を超える場合は18.0、0.9に満たない場合は0.9とみなします。
※理想は平均月商の3ヶ月分(3回転)以内です。

【対策】

負債回転期間で評点を上げるには売上高を伸ばすことと、負債を減らすことです。

売上高を伸ばすには長期的な対策や、新しいことを取り入れるなど、様々な営業活動を行うことで対応しますが、簡単にできることではないので負債を減らす方法で回転期間を早くし、対策したいと思います。

負債を減らすには相当する資金を捻出する必要があります。

  • 固定預金を解約して資金を調達し、まず流動負債を減らした後資金が残れば固定負債の支払いに充てます。
  • 遊休資産を売却して資金を調達し、負債の支払いに充て総額を減らします。
  • 過剰在庫を調整して資金に転化し、負債の支払いに充てます。
  • 増資による資金調達で負債の支払いに充てます。代表者個人から借入金がある場合は借入金を増資に振替えることが可能です。そうすることで負債が減少し、自己資本を増やすことができるので他の指標での評点も上がります。
  • 期末にできる限り未払い金の精算をする。(工事未払金、短期借入金、未成工事受入れ金、支払手形、未払い費用など)
  • 工事進行基準の採用

負債回転期間の経営状況のY点への寄与度は11.4%と純支払利息率の29.9%と併せると大きな影響力があります。

上記のように方法はいくつもあるので自社で可能なものを実行していき、同時に売上高を伸ばす努力も怠ることはできません。


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